※今回写真が多めなので、時間がある時にご覧になって下さい。
2013年1月2日、今年も約束の日がやってきた。
正月休みで故郷の熊本に帰郷していた僕は、三俣山(1,748 m)に登ることに。
早朝4時半に起床して、集合場所の道の駅へと向かう。
今年で8回目の約束の日。今年の参加者は5人で、去年も一緒に登った気心のしれているメンバーだ。
僕は去年に引き続いての2回目の参加だが、他の皆は毎年登っているベテランだ。
5時半に集合し、2台に分かれていざ出発!

辺りはまだ薄暗く、外気温は-2℃。
車内では久しぶりに会う友人たちと近況を報告し合ったり、バカ話に花が咲く。
皆、冬山登山を前に少し興奮気味だ。

やまなみハイウェイを快調に登って行くと、周りは徐々に明るくなりだし、景色が白へと変化していった。

これから登る三俣山。どこから見ても3つの峰が見えることが山名の由来らしい。

長者原駐車場に着き、準備を終えると、さぁ今年も出発だ!

星生山の頂きが真っ先に朝の光を捉えていた。 とても綺麗だ。
比較的緩やかな登山道をしばらく登る。
硫黄山を横目に上を目指す。
西峰登頂成功!

頂上手前まではあんなに天気がよかったのに、頂上は強風とガスで立っているのがやっとだった。

紛れもなく白の世界。 僕等をとりまく静寂と孤独がひしひしと感じられた。
西峰から主峰へ
主峰に登頂すると、瞬く間に快晴になった。
深く深呼吸をしながら、辺りを見渡してみた。 あまりの絶景に自然と顔もほころんでくる。

この快晴!新年早々縁起がいい。
今年も仕事と遊びを思いっきりやってやるぞ!と心に誓い、皆が見ていない隙に、新春の太陽に向かって小さく柏手を叩いた。今年も良い事がありそうな気がする。

昼食を摂るために次の目標地点(
◯)法華院温泉山荘に向かう。
自称リーダーの蒲池がこっちから降りるぞと皆を誘導し、下山を開始した。
正規ルートではなさそうだが、一番最短で行けそうなルートではある。
以前は道として機能していた形跡はあるが、現在は誰も通っていないような道だ。
山と対峙する。 山と僕等だけのシンプルな世界。
ここでは生きている事がずっと単純に感じられる。
結構な岩場を細心の注意を払いながら降りていく。
新雪の未踏の地を進んでいく。久々に冒険心が掻き立てられた。

『うわぁ~はまったぁ~』 という叫び声が後方から聞こえてきた。
振り返ってみると清水さんが仰向けで倒れていて、何やら建さんが足元で四苦八苦している。

一体何の事だか分らなかったが戻ってみると、岩と岩の間に右足が挟まって抜けないというミラクルを起こしていた。

全員集合して、とりあえず大爆笑。 とくに自称リーダが嬉しそうだ。(写真左)

どうやっても抜けなかったので、皆で雪と土を掘り起こして、やっとの思いで抜く事に成功。
はい、これで決定しました。満場一致で2013年約束の日
MVPの栄冠は清水さんへ。

結構近づいてきたような気もするが、あまりの難コースにゆっくりしか降りて行けない。
本当にここから降りて行けるのか少し不安になってきた。
途中で直降が無理だった為、横にトラバース?する。
今回一番の難所。傾斜は70度程だろうか、3メートル程の急斜面を皆でサポートしあいながら降りていく。

福田。 でかいのが功を奏したか、難なく降りてくる。女子なのに大した奴だ。帽子は変だけど。。
いまだに身長が伸びているらしい。どういうことだ(笑)
何とかS級の難所を全員クリアすると、皆のテンションも自然と上がり、パーティーの一体感は最高潮に。

無事に正規登山道まで降りてきた。改めて降りてきたコースを眺めてみる。。。(
赤線)
よくこんなコースを降りてきたものだ。新雪で柔らかいパフパフの雪が積もっていたから、降りてこれたと思うが、雪がない季節にこの岩場を降りてこれただろうかと考えると少しゾッとした。
いや、岩剥き出しだったなら、まずこのコースは選択していないだろう。

いやいや、本当によく降りてきたな。。。
距離的にはショートカットだが時間は倍ぐらいかかったような気がする。
昼食を摂り、鋭気を養う。
建さんが2分程で作った雪だるま。あまりの早業に雪だるま職人の称号を与える事にした。
自称リーダーいわくブナの木。
この後、一番右のミニ鎌倉を清水さんが破壊した。故意ではないが、ダメ押しでMVP確定。

ゴールの駐車場までもうすぐだが、ガスが凄い事になってきた。
もうすぐ今年の約束の日も終わってしまう。なんだか寂しい気分だ。。もう少しこのメンバーで歩いていたかった。。
去年も面白かったが、今年も本当に楽しい登山だった。
山は不思議だ。登る度に自分が一皮剥けて成長している様な気がする。
それぐらい自分に自信をつけさせてくれ、本当に自然の素晴らしを教えてくれる。
登山は一生続けたいと、そう思った。来年の約束の日にも行けるといいな。
今年もいろんな事にチャレンジして、毎日を悔いなく楽しみ、肩の力を抜いて、思いっきり人生を謳歌したいと思います!
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