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シェアブックス スタッフが送るたわいもない日記
古物商の許可証は一度取ればどこでも有効だと思っていたが、営業所がある場所場所で必要だという事を恥ずかしながら最近知った。神奈川県の古物商許可証は持っていたが、東京都の許可証を持っていなかったので取りに行くことに。
まず区役所、法務局で必要な書類を発行してもらい、成城警察署へ申請に行った。
受付で防犯課に行くように促され、首から入館証をぶら下げて3Fへと向かう。
防犯課に入っていき、 「古物商の申請にきました」 と言ったら、アポイントはとってますかと言われ、 「いいえ、とっていませんけど」 と答えると、その担当者は憮然とした表情で、廊下の長椅子で待つように指示された。
僕はその対応に納得いかなかったので、 「警視庁HPの手順をみて、そのとおりに書類も集めて来ましたが、申請に行く前にアポイントを取りなさいとは、どこにも書いてありませんでしたが?」 と質問をすると、そのやり取りを奥で見ていた上司らしき人が、「大変申し訳ございません。担当者が業務で出払っていたり、混雑を極力避ける為に、次回からは1本電話を入れてから来てもらえると助かります」と丁寧に言われたので僕は 「では次回からは連絡を入れてから来ます」 と言って長椅子で待つことにした。
言い方って大事だな、僕も気をつけて人と接しようと、最初の怒りを強引に自分の成長へと変換した。
長椅子には40代後半位の人が座っていて、僕と同じく待ちの状態のようだ。さっきのやり取りを聞いていたのか、「いやー警察ってなんでこんな上から物を言ってくるんだろーね」 と僕に話しかけてきた。
僕は 「はぁ、そうですね」 と何気ない返事を返す。
椅子の人 「話を聞いてたんだけど、古本の売買をするんでしょ?」
僕 「はい、本だけではないですけど」
椅子の人 「やめた方がいいよ、この仕事は全然儲けないから。今日は廃業届けにきたんだ」
僕はシェアブックスを運営している事は言わずに、その人の話を聞く事にした。
椅子の人 「最初はよかったんだよ、競争相手が少なくて、仕入れも楽だったから。ところが最近は仕入れ値は高いし、同業者も増えてきたから、始めた頃から比べると利益は半分以下に減っちゃったよ」
僕 「仕入れはどうしているんですか?」
椅子の人 「数人で在庫一掃セールの古本屋を回ったり、大型店の105円コーナーで高く売れそうな本を仕入れているんだけどねー」
いわゆるセドリだ。僕も5年程前は同じような事をしていたが、そのやり方では限界を感じて、今のシェアブックスに辿り着いた。
それから10分程この業種についての話をしたが終始表情が寂しげだった。これから別の仕事をするらしいが、まだ何をするかは決まっていないらしい。
先に椅子の人が手続きを終え、 「じゃ、大変だろうけど頑張って」 と最後に励ましの言葉をくれた。
僕は 「有難うございます!頑張ります!」 と答えたが、なんとも言えない切ない空気が僕を包んでいた。
同時期に同じ様な事をやってきた人が僕の目の前で廃業した。人事ではないなと。。
僕もセドリはやっていたが結構早い段階で限界を感じていた。このままでは駄目だと思っていたが、その状況を打破するアイデアはなかなか浮かんでこなかった。
そんな苦悶の日々を過ごしていたある日、気分転換に自転車で横浜の友達の家に泊りに行く事にした。
その日の夜は劇的だった。その友達もセドリをやっていたが、僕と同じように限界を感じているようだった。2人であーやったらいいんじゃない?こーやったらいいんじゃない?とか話しているうちにこれだ!というものに辿り着いた。1+1=2以上だというのを僕は実感した。気がついたら外は明るくなってきていた。その日は興奮してあまり眠れなかったのを覚えている。
その後シェアブックスを立ち上げ、いろんな経験を経て今に至る。
話が逸れたが、シェアブックスの現在はうまくいっている方だと思う。
だがこれは現時点での評価であり、今後を保証するものではない。
物事を客観的に見ながら、時代の流れを読み、柔軟に発想し、そのアイデアを形に変える行動力があれば、いつの日か廃業届けを出しに行き、若者に切ない話をしないで済むかもしれない。

本・DVD・CD・ゲームソフトの出張買取と宅配買取は是非シェアブックスをご利用下さい!

致命的にならない限り失敗はしてもいいと思っている。
 やってみないと分からない。
 行動してみる前に考えても無駄です。
 行動して、考えて修正すればいい。
 それが人生だし、それが商売だ。
】  by 柳井正


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