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シェアブックス スタッフが送るたわいもない日記
激動の1年が終わろうとしている。
こんな2020年になるなんて誰が予測出来ただろうか?
社会の仕組みやシステムの根底が覆り、いろんな事が変化していこうとしている。
そうなると当然だがこれまでのやり方では通用しなくなってくる。
人と人が距離を取り、なるべく触れあわずに行われるサービスが主流になってくると思われ、今後はそこがベースとなり社会が形成されていく。
技術の進歩により人と人ではなく、人とAI(人工知能)という形がスタンダードになる日もそう遠くはないのかもしれない。

そんなコロナ禍だからこそ興味を惹かれた人物がいる。
その人物とは台湾の天才デジタル大臣と称されている「オードリー・タン」だ。
生後8ヶ月で言語を話し始め、8歳でプログラミングに触れ、15歳で学校を退学し、19歳でシリコンバレーでソフトウエア会社を起業する。
24歳の頃にトランスジェンダーである事を公表し、その後アップルで顧問を歴任しSiriなど高レベルの人工知能プロジェクトに加わる。
35歳の史上最年少の若さで蔡英文政権に入閣し、今年のコロナ対策でマスクマップを作った事により一躍時の人に。
僕もおそらく皆さんと同じであろう今年の台湾のコロナ対策でのタイミングで彼女を知り、メディアやインターネット上での彼女の発言を聞いて、強い関心を抱くようになった。
それからは彼女の発言に注視し、本も読むようになった。
そこで面白かった本が、「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」だ。
この分野のスペシャリストが今後のデジタルとAIについてどう考えているのか、そして若き天才と称賛されているこの人物がどういった思考をしているのかを知りたくて僕は迷わず購入した。

彼女によるとデジタルやAI技術は今後欠かせないものになっていくのは間違いないが、それらを操作し主となるものは人間であり、デジタルやAI技術は補助的なツールにすぎないと語っている。
幼い頃からプログラミングに精通して、人よりディープにITの世界で生きてきた専門家の言葉としては、僕には意外だった。
だが本を読んでいくにつれ、彼女の事を誤解していた事に気がついた。
無駄な事は一切せずに利便性のみを追求する超合理主義者かと思っていたが、本質はとても優しくユーモアも兼ね備えた高潔な人だなと思った。
そんな誰もが尊敬する彼女が国を引っ張っていってる台湾は、現在国民と政府が一体となり成長していると感じた。
日本も彼女の様な若くて尊敬できる人格者が大臣にいれば、ものすごく変わるんじゃないかと思ってしまう。
まあ、それはたらればなので言ったところでどうにもならないが、この様な異彩を放つ人物が国を引っ張っていっている台湾が羨ましく感じるのは仕方ない。

そんな彼女が本の中で数行だがブロックチェーンについて、しかもイーサリアムの固有名詞を出して言及していたのは興味深かった。
毎年このブログでブロックチェーンについて触れているが、いろんな問題も抱えていてまだ広く世に出てきていない為、その存在を知る人は多くはないだろう。
だが近い将来、社会のシステムに組み込まれる先鋭的な技術になる可能性は大いにあると思っている。
個人的には将来デジタル通貨の存在は避けては通れないと思っている。
当時オードリー・タンがAppleと結んでいた契約では賃金が時給1ビットコイン(当時のレートが5.6万円、2020年12月31日現在295万円)で支払われていたという逸話があり、噂が本当なら彼女には鮮明に未来が見えていたのだろう。

本のなかでディープラーニング(深層学習)という言葉が出てくるが、皆さん聞いたことがあるだろうか?
人間の力を借りなくてもコンピュータが自動的に大量のデータからそのデータの特徴を抽出し学習してくれる技術のことらしい。
ディープラーニングという言葉は聞いた事があったが、この本を読んでどんな技術か分かった時に、率直に技術の進歩が凄いところまできてるな~と感じた。
ディープラーニングの進歩によりAI(人工知能)が急速な発展をしていて様々な技術分野に応用されており、画像認識・自動音声・医療・自動運転等もこの技術が深く関わっているようだ。
これからのウィズコロナまたはアフターコロナに合致した技術で、今一番注目されているといっても過言ではないようだ。

今後前途の技術がさらに進歩して、自動運転が主流になっている未来が訪れるとするなら、いろんなものが移動式になる可能性があると思っている。
移動式のコンビニ・薬局・飲食店・アパレル・マッサージ・美容室等の様々な業種が、さらには僕には思いもつかない新しいサービスが始まる事だろう。
現在お客さんを待つ体制の商売は、店側が顧客の所へ向かうサービスに代わっていき、移動式のサービスがメインになる時代が訪れるかもしれない。

僕はこの仕事を始める時(15年前)に10年後どうなっているかをイメージして自信を持ってやり始めた。
インターネットのマーケットが絶対に大きくなると思ってWeb上での商売を始めたが、まさかネット販売がここまでの巨大なマーケットになるとは思っていなかった。
15年前に大阪の6畳1Rのマンションに殴り書きして壁に貼っていた紙を今でも持っているが、改めて見るとかなり笑えてくる。
なんて書いてあったかと言うと「ネットで食っていく!」と「自分を律する!」だ。笑
未来をイメージするのは本当に難しく、自分の思い通りにいかない事が殆どだと思うが、想像するのは楽しくて何かしら当たっているとかなりの自信にもなる。

とてつもないスピードで進化し続けている超デジタル社会をどう生きていくかは自分次第。
アナログ10:0デジタルの人もいればその逆もいる。
この割合はグラデーションで、どの位置にいる人も何の問題もなく普通に生活はしていける。
要は自分のスタイルがどの辺りに位置するのかだけなのだと思う。
そこを客観視出来て自分を把握して生きていくと、いろんな事に惑わされずに楽に生きていけるのではないかと最近思ってきた。

僕は将来、空気が綺麗な土地で自分の思い描いた家を建て、超デジタルな生活を送りたいという思いがある。笑
おそらく人生の半分を超えたので、残りの人生は自分のライフスタイルを確立しながら悔いなく生きていきたい。

今年は大変な年でしたが、シェアブックスをご利用して頂いた皆様、本当に有難うございました。
2021年も日々精進して頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願い致します!

【未来についてわかっている唯一のことは、今とは違うということだ】ピーター・ドラッカー

12020年大晦日、コロナ禍の憂鬱な日々を吹き飛ばすかのような見事な快晴でした
秋ですね。
日中は過ごしやすく、朝晩は寒ささえ覚えるようになった。
変な世の中になったものだ。
人と人は距離を取り、顔の下半分を隠して会話をする。
他人の鼻から下を見る事が少なくなった。

本来は一年の中で最も夏が暇なのだが、今年はこれまででは考えれられない程忙しい夏となった。
これがコロナの影響なのは明らかだが、おそらく皆さん自粛していたので、部屋の片づけをして断捨離をしていたのだろう。
何故か引越しや遺品整理も多くあり、1万点超えの買取もあった。
うちとしては嬉しい悲鳴だが、コロナで何かがずれた感じさえする。

そんな中、3ヵ月程前に本の買取をしてほしいと、かなり大きい会社から連絡が来た。
行ってみると巨大な倉庫があって、そこにはもの凄い数のダンボールが積み上げられていた。

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(これはほんの一部で、この列×5か6の5階建て倉庫)

担当者の方に話を聞いてみると、毎日おびただしい数の商品が届くと言う。
本を買取りしたのをきっかけに、この会社からキッチン用品や電化製品等いろんな物を仕入れる様になった。
そしてこんな商品も。
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歯医者さんとかによくある、スリッパを自動殺菌する機械だ。
今は消毒系の器材は特に需要があるようで、出品した瞬間に結構な値段で落札された。
売ったのはいいが、商品が大きすぎてヤマト運輸での発送を断られた。
仕方なくヤマト関連の大きい荷物専門のらくらく家財で発送しようとしたら、業務用品の発送はしていないとこちらも断られた。
大きい商品を売るのに慣れていなく、いろいろ探したがどこも大型荷物を運んでくれる運送会社が中々見つからない中、「あ、佐川急便を忘れてた」と思い連絡してみたら「大丈夫ですよー」と余裕の返事を貰い、
大型の荷物は佐川急便に限るな!と今までアンチ佐川急便だった僕の考えが変わった瞬間だった。

最近は家電やベビーカー等の大型商品を扱う事が多くなってきた。
10年以上この仕事をやってきて、ここにきて販売する商品が大きく変わってきた。
本屋なのに何を売ってるんだという感じだが、もうこの際いろんな物を仕入れて、このいい流れに逆らわず売れる物は何でも売ろうと思っている。
基本はやはり本を中心とした商売だが、今後を考えていろいろと試してみたいというのが本音のところだ。
これも何かの縁だとは思っている。
これからはいろなんな事が変化していく事が考えられる中で、あらゆる可能性を探りながらやっていきたい。

【この世には、ただ一つだけ永続的なものがあり、それは変化だ】 ヘンリー・フォード

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五葉松
最近ミニ盆栽にはまってます
5歳になる姪っ子が、じいじに「電気はどうやって作るの?」と質問してきたらしい。
それを聞いて面白いな~と思いながら、自分の子供時代を思い返していた。
誰にでも子供の頃に不安定な時期があったと思うが、僕も例外ではなかった。
自分以外の人間は本当に自分と同じように意思をもっているのだろうか?と真剣に考えていた時期がある。
うまく説明出来ないが、自分以外は全て幻影で、ここは自分だけが生きている世界なのではないのだろうか?と感じていた事がある。今考えるとやばい子供だ 笑
そんな子供時代の僕が強い疑問を持っていたのが、「時間の概念」
もちろん概念なんて言葉は後付けだが、当時子供ながらに「時間てどこにあるんだ?一体時間とは何だろう?」と、落ち込むほど考えてしまう、精神的に不安定な子供だった 笑
子供の頃にそんな疑問を持ったら、その疑問を解くべく勉強をして、しかるべき道を辿っても良さそうだが、勉強が出来なかった僕は当然知的好奇心も低く、そんな疑問に向き合う事はせず、そしていつしか忘れ去り、アホまる出しで何も考えずに成長していった。
少し道を外れながらも自分なりに人生を謳歌していた僕は、20代半ばの時に『時間とは何か』(チャールズ・H・ホランド著)という本を本屋さんで見つけて、前途の様な経緯もあり反射的に購入して読んだ事がある。
地質学・生物学的な時間考察の本だったが、当時の僕には難しくて殆ど理解する事が出来ず、途中で読むのをやめてしまった。
いつか読み直して理解出来る日がくるかなと思い、引越しを重ねてもずっと捨てずに持っていた。
あの敗退から20年弱が経過したが、最近久々に読書欲が沸いてきたので、今の自分になら読めるはずと思い、意気揚々とページを開いてみた。
結果はリベンジ失敗。50ページも読まないうちにそっと本棚に戻すこととなった。
いや~言い訳ではないけど、地質学や生物学的な観点での時間ではなくて、もっとシンプルで体感的?(言葉が適切かは疑問)な時間の本を読んでみたかったというのが本音。
ただ、読書欲は依然として高いので、自分の本棚に入っている何かしらの本をもう一度読み直してみようと思い、今回取り出したのが『1万年の旅路』
この本は知り合いの人から数年前に借りてきて、やはり読み始めの方で断念していた本だが、改めてこの本と向き合って読んでみたら、もの凄く面白い本だった。

ネイティヴ・アメリカンのイロコイ族に伝わる口承史で、アフリカ大陸から出発し、ユーラシア大陸に移り、ベーリング陸橋を超え、北米大陸に渡り、五大湖のほとりに永住の地を見つけるまでの壮大な物語。
安住の地を求めて、過酷で厳しい自然を相手に、皆で知恵を出し合いながら旅をしていく偉大な先人達に心を揺さぶられた。
一万年前の風景が脳裏に映し出され、その時代を確かに生き抜いていた人達の息遣いがリアルに伝わってくる。
「歩く民」が壮大な時間をかけて旅をする過程で、一族の知恵が歌によって共有され、子々孫々受け継がれていく、圧倒的で壮大な時間の記録。
文章を読んでいるだけなのに、こんなに五感を刺激された本は久しぶりだった。
いやーでも長かった。500ページ越えの分厚い本で、これは本当に口承史なのかと疑ってしまう程の長編物語。
口承史である以上、様々な要因でいろんなバイアスがかかるのは仕方がないとは思うが、もし仮に著者のフィクションであったとしても、それはそれで壮大なファンタジーとして他に類を見ない素晴らしい本だと思った。
僕が求めていた時間の考察ではなかったが、1万年という時を口承で現在に伝えている時間の記録に、自分なりに納得し、読破した夜は久しぶりに気持ちのいい眠りについた。

この本は6.7年前に借りてきて、そのまま返していない。いわゆる借りパク中の本だ。
こういうのって何でしょうね、時間が経過する程返しに行きにくくなりますね。
Nさん、すみません!いつの日か返しに行けたらいいなと思っています!

このシェアブックスを横浜で一緒に立ち上げた初期スタッフの友達が、僕も幼い頃から知っている子供達の動画を送ってきてくれて、それがめちゃくちゃ良かったのでアップしました!


ココもフキも本当に大きくなったなーーーー!
熊本で伸び伸びと成長してるね!
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