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シェアブックス スタッフが送るたわいもない日記
春ですね!
気持ちいいですね!
4月に入りましたが、3月に行った港区での出張買取り記を。

その日は3月も半ばを過ぎようというのに早朝から季節外れの雪が降っていた。
つい先日仕舞い込んだばかりの冬服を引っ張り出し、身を縮めながら出張買取へと向かった。
今回の買取現場は港区の大使館が密集している高級住宅地の一角にある一戸建ての家だった。
10分300円という決して安いとは言えない駐車場に車を停めて、Googleマップを見ながら歩いて行くと、高さ3m弱はありそうな塀にぶつかった。
住所に間違いはないが、土地柄もあり最初はその巨大な建物を大使館だと思っていた。
(まさかここじゃないよな)と思いながらぐるっと回ってみると重厚な玄関が現れて、表札には依頼主の名前が刻まれていた。
「え?これ個人宅?」と思わず声を出してしまう程の豪邸で何故かすごく緊張してきた。
身だしなみを整えてからあまり見た事がないハイテクなインターフォンを押した。
すると女性の声で少々お待ちくださいと言われ、待つ事2分、キャリアウーマン風の女性が出てきて、こちらへどうぞと中に通された。
中に入ると2m程の通路があり、壁棚には立派な盆栽が並んでいた。
通路を先に進むとまたもや門があり、さらに中に入ると映画のワンシーンで出てきそうな日本庭園が姿を見せた。
女性が、「犬を放してあるので、ちょっと中に入れますね」と庭の端の方にある、犬用とは思えない小屋?家?に2匹の大型犬を連れて行った。
ここが都心の中心部だとは思えない程の広さと豪華さで僕はかなり圧倒されていたが、それを悟られまいと極めて冷静を装い、鯉が泳いでいる池を横目に案内されたお屋敷へと歩を進めた。
本日2つ目の玄関をくぐるとようやく家の中に入る事が出来た。表現力が貧しくて申し訳ないが、広々としたその空間に僕は体育館みたいだなと思った。
中から60代だろうか、着物を着たとても上品で柔和な表情の女性が出てきて改めて挨拶をすると、どうやらこの女性が依頼人で、さっきの女性はお手伝いさんのようだ。(秘書とかそういった感じかもしれない)
予め玄関に置いてくれていた本を査定していると、「寒いのでレモンティーをどうぞ」と普段飲みなれていない飲み物を美味しく頂いた。
本は100冊程で、そのうちの3割位が山岳小説や山関係の本だった。
僕が「登山をやられているのですか?」と聞くと、山登りが趣味で年に2.3回登るのが楽しく仕方がないと話してくれた。
その様な会話をしていると、奥様が何でうちににお願いしてくれたかという経緯を話してくれた。
数年前に山の情報を得ようと検索していたら、何故かシェアブックスのブログに辿り着いたという。(僕は以前、山登りした際はよくブログに載せていた)
「山のブログが面白かったので、現在も定期的に見ているし、過去に遡ってもブログを読みましたよ。」と言われ僕は急に恥ずかしくなった。
それで以前からシェアブックスの存在は知っていたようで、「本を売る時はお願いしようと思っていました」と、笑顔を見せてくれた。
本やDVDを売る目的ではなくシェアブックスに辿り着き、その後うちが本屋だと分かって利用してくれた、いわば逆パターンの人は初めてだった。
このブログを管理している僕にしてみれば、これ程嬉しい事はなく、最近怠けていたので帰ったら更新しようと強く思った。(結局更新は2週間後の今日になったが 笑)

査定が終わり片付けをしていると、地下の書庫に置いてある本も買い取れるか見てほしいと言われたので、階段を降りていきドアを開けて中に入ると、僕は絶句した。
高価そうな屏風の奥には雰囲気のある掛け軸が掛けられていて、その隣の本棚には巻物が数十本並べられていた。
僕は何故か忍び足で近づき、その巻物を手に取る事はせずに上から眺めてみたが、本というよりかはもはや書物である。
奥様「こういった物は買取りなさっていますか?」
僕は即答で「いや、これはちょっとうちでは取り扱っていないですね。もっと専門的な所に見せた方がいいですよ」と慌てて断った。
奥様「実は先日、骨董品等を専門としている業者に見に来てもらったのですけど、あまり高価な物ではなさそうなんですよね」と伏し目がちに呟いた。
話を聞くと、持ち主の旦那さんは最近亡くなったらしく、遺品整理をする為、弁護士さんを通して業者に来てもらったらしい。
この巻物に価値があるのかどうかは僕には分からなかったが「一応、他の専門的なところにも見てもらった方が絶対いいですよ」と言って、その場を後にした。

この1時間でかなり打ち解けたので、帰る前に10分程立ち話をした。
旦那さんがいなくなったので来月にはこの立派な家を引っ越すらしく、故郷に帰って好きな事をやりながらゆっくり過ごしたいと語ってくれた。
最初の門まで送ってくれて帰り際に、今回シェアブックスさんにお願いして本当に良かったです。と言ってくれて、仕事冥利に尽きるとはまさにこの事だなと思った。
いろんな家に買取りに行き、初めて顔を合わせる様々な人達から、多種多様な物を売ってもらう。
当たり前だが、その物にはそれぞれの思い入れがあり、そしてドラマがある。
それらを心に留め、誠心誠意お客様と接していきたい。
お客様と係るのは一瞬だが、少しでも満足して頂けるよう、これからも頑張っていこうと思う。 

本・ゲームの出張買取はシェアブックスをご利用ください。

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家から一番近い桜

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