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シェアブックス スタッフが送るたわいもない日記
2018年にノンフィクション大賞を取っている、「極夜行」角幡雄介【著】を読んだ。

【あらすじ】
白夜の反対で日が昇らない時期が数ヶ月続く漆黒の闇を極夜といい、グリーンランドにある地球最北の村シオラパルク(北緯78度)よりGPSなしで一頭の犬だけを連れ添い、単身で4ヶ月間探検をするという内容。
マイナス40℃に達する極寒の光のない暗黒の地で何度も現在地を見失い、幾度となくブリザードに強襲され、デポしていた食料を全て白熊に荒らされて常に食糧難で行動するなど、次々に降り注ぐ困難な状況下で進んでいく。
普段は月明かりだけが頼りで月光のみで行動するが、頼りの月も出ない日は真の闇が訪れる事になる。
ナビゲーションの要となる六分儀を失い、その後は地図とコンパスのみで極夜を進む事となる。
常に命の危険が伴う圧倒的な大自然を計4ヶ月間、その内80日間の真の闇を体験し、その極夜明けの太陽を見て何を思うのか。
読む者を強烈に闇の世界へ誘いこむ極限のサバイバルノンフィクション作品。

【感想】
未知の空間を見つけるのが難しくなってきた現代で「極夜」という見事なテーマの冒険を選んだ著者にセンスを感じ、題名だけで読んでみたいと思った。
この本で白夜とは異なり、日が昇らない極夜という存在(空間)がある事を初めて知った。
スタート地点のグリーンランドシオラパルク先住民族のイヌイットは、1818年に部族以外で初めて見る外の世界から来た探検隊に対し、「お前は太陽から来たのか。月から来たのか。」と尋ねたらしい。
イヌイットは太陽と月という恩恵も厳しさも最大限に受ける過酷な地に存在し、シンプルだが生命体の本質はこういう事かなと感じた。
旅の目的はどこかに到達する事ではなく、極夜という特殊環境そのものを体感する事にあり、僕の知らない未知の空間と闇の本質に迫る本書にぐいぐい引き込まれていった。

著者は冒険とは「脱システム」という持論を掲げて冒険している。
本の中で印象に残った一文を

「毎日、太陽が昇り、夜は人工灯にかこまれ、常時、明かりの絶えないシステムの中で暮らす現代人にとって、二十四時間の闇が何十日間もつづく極夜は想像を絶する世界であり、完璧にシステムの外側の領域である。わけの分からない世界である。
極夜世界においては、極夜そのものが未知であるのはもちろんのこと、極夜に付随する諸々もまた現代人にとっては未知である。現代人は常に明かりにかこまれ、人工的に発生させたエネルギーで文明生活を享受し、その意味で知覚能力および感受性が鈍磨しているため、夜、昼、太陽、月、星、光、闇といった現象や天体の本質的な意味が分からなくなっている。下手すれば、それらは生活の中になくても困らないんじゃないかとさえ考えられるようになっている。
だが、極夜世界では現代システムでは非本質的とみなされるようになった光や闇や天体といったものが、本質的存在として私の旅の継続の、もっといえば私の命の鍵を握っている。
もし私が今度の旅で現代システムからうまく外に飛び出して、極夜世界に入り込むことができれば、それは現代人にとって無意味なものとなり果てた夜や昼や太陽や月や星や、そしてそれらを総合した光と闇の意味を知る旅になるはずだ」原文ママ

地球上にこんな場所があるのかと、さらに自分では考えもつかない著者の持論が、東京というシステムのど真ん中で生活している僕の胸に突き刺さった。
日常の大部分をテクノロジーに依存して、本来人間が持っている能力が錆付いていっているのさえ感じ取れぬまま生活している。
まあ、それは普通に生活をしていれば仕方がない事なのだが、こんなにもハッとさせてくれて気付きがあった本は久しぶりだった。
僕にはそんな命を懸けた冒険は肉体的にも精神的にも到底無理な話だが、自分にテーマを課し、極限状態を体感し、表現している著者を羨ましく思った。
僕は温々としたとても快適な部屋で本を読んでいるが、この手の本は主人公が窮地に追い込まれる程、読み手としては面白くなってくる。
悲惨な体験をしてもらえればもらう程、面白く感じてしまうのが人間の性なのだ。(自分だけかもしれないが)
その点でいうと逆境と絶望の連続で、もしかすると犬は最悪な結末を迎えるかもしれないなと思いながら終始スリリングに読めた。
人によっては読むのをやめてしまうかもしれないような下品と感じるような表現もあり、好き嫌いはあるかもしれないが、僕は知的でユーモアがあり読者に媚びていない文章が面白いと思った。

本には写真が全くないので文章から想像するしかないが、文章表現が素晴らしく、僕の頭の中ではページをめくるたびに鮮明に描写する事ができた。
想像してほしい、人工物が全くなく、生物の気配すらないマイナス40℃にも達する静寂の暗黒世界の中で見る月を。
メインテーマである極夜は勿論だが、それ以外でも犬と人間の関わりかたや、狼と犬との著者の考察も面白かったし、月と天体の描写等、全てにおいて哲学的で面白かった。
寝食を共にし、いくつもの難問を一緒に潜り抜け、一心同体であるはずの最大のパートナーである犬ですら最悪の事態では食料にしようと計算していたのが、心身ともに極限状態だったのを象徴していた。
極夜の旅が終わった時に感じたのは喪失感だったらしいが、それもまた納得だった。
本を通じて、壮大で見事な極夜の世界へ僕を連れ込んでくれた著者に感謝したい。

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↓おまけ↓4ヶ月ぶりに見る極夜明けの太陽の動画があったので貼っておきます↓

この仕事をやり始めた頃は女性のお客さんは男性に比べて少なかったがここ数年でかなり増えてきていて、今ではシェアブックスの出張買取と宅配買取の男女の割合は約半々程になっている。
その中でも特質すべき事は女性コレクターが格段に増えてきた事だ。
主婦の人が片付けも兼ねて子供の物を売るという構図は初期の頃から変わりはないが、コレクターと呼ぶに相応しい拘った商品を売ってくる女性が本当に多くなった。
以前は女性のコレクターは本当に少数だったが、最近はかなり増えてきた様に感じる。
アニメやサブカル文化が市民権を得て一文化として根付いているので、女性もオタクを臆することなく前面に出しやすい時代になってきたと思う。

そんなつい先日、横浜市の青葉区に本・漫画・写真集・DVD・ブルーレイ・フィギュア等を合わせて600点程の出張買取に行ってきた。
30代だろうか、笑顔が印象的な落ち着いた女性が依頼主で、玄関に綺麗に商品が並べて置いてあった。
漫画や写真集等は査定額がいくらでも売るつもりだが、分けてあったDVDとブルーレイは値段次第で売るかどうかの判別をするという。

DVDとブルーレイは初回限定盤のBOX等レアな商品が殆どで、その内の半分は未開封の新品だった。
開封済みの物もシュリンクの上の開封する部分だけ開けられていて、他の全体のシュリンク部分は箱やケースに傷が入らない様に綺麗に残されていた。
几帳面で物を大事に扱っているコレクターの人はこの保存方法をやっている人もいるが、ここまでやっている人は決して多くはなく、女性となると稀となる。(あくまでもシェアブックス調べ)
ほぼ新品と変わらないので、マイナス査定をする要素がなく、当然高値での買取りになった。
相応の査定額を提示したら、殆どの商品は買取OKだったが2点だけ断られた。
その理由までは分からないが、何か拘りがあるのだろう。

男性とは違って女性ならではのフィギュアや写真集等のコレクションは新鮮で面白いなーと思いました。
3月に入って少し忙しくなりました。
3月末まで10%UP買取りキャンペーンを行いますので、本・DVD・ゲーム等の出張買取と宅配買取は是非シェアブックスをご利用ください!

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買取に行った時に寄った鳥カフェにて
激動の1年が終わろうとしている。
こんな2020年になるなんて誰が予測出来ただろうか?
社会の仕組みやシステムの根底が覆り、いろんな事が変化していこうとしている。
そうなると当然だがこれまでのやり方では通用しなくなってくる。
人と人が距離を取り、なるべく触れあわずに行われるサービスが主流になってくると思われ、今後はそこがベースとなり社会が形成されていく。
技術の進歩により人と人ではなく、人とAI(人工知能)という形がスタンダードになる日もそう遠くはないのかもしれない。

そんなコロナ禍だからこそ興味を惹かれた人物がいる。
その人物とは台湾の天才デジタル大臣と称されている「オードリー・タン」だ。
生後8ヶ月で言語を話し始め、8歳でプログラミングに触れ、15歳で学校を退学し、19歳でシリコンバレーでソフトウエア会社を起業する。
24歳の頃にトランスジェンダーである事を公表し、その後アップルで顧問を歴任しSiriなど高レベルの人工知能プロジェクトに加わる。
35歳の史上最年少の若さで蔡英文政権に入閣し、今年のコロナ対策でマスクマップを作った事により一躍時の人に。
僕もおそらく皆さんと同じであろう今年の台湾のコロナ対策でのタイミングで彼女を知り、メディアやインターネット上での彼女の発言を聞いて、強い関心を抱くようになった。
それからは彼女の発言に注視し、本も読むようになった。
そこで面白かった本が、「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」だ。
この分野のスペシャリストが今後のデジタルとAIについてどう考えているのか、そして若き天才と称賛されているこの人物がどういった思考をしているのかを知りたくて僕は迷わず購入した。

彼女によるとデジタルやAI技術は今後欠かせないものになっていくのは間違いないが、それらを操作し主となるものは人間であり、デジタルやAI技術は補助的なツールにすぎないと語っている。
幼い頃からプログラミングに精通して、人よりディープにITの世界で生きてきた専門家の言葉としては、僕には意外だった。
だが本を読んでいくにつれ、彼女の事を誤解していた事に気がついた。
無駄な事は一切せずに利便性のみを追求する超合理主義者かと思っていたが、本質はとても優しくユーモアも兼ね備えた高潔な人だなと思った。
そんな誰もが尊敬する彼女が国を引っ張っていってる台湾は、現在国民と政府が一体となり成長していると感じた。
日本も彼女の様な若くて尊敬できる人格者が大臣にいれば、ものすごく変わるんじゃないかと思ってしまう。
まあ、それはたらればなので言ったところでどうにもならないが、この様な異彩を放つ人物が国を引っ張っていっている台湾が羨ましく感じるのは仕方ない。

そんな彼女が本の中で数行だがブロックチェーンについて、しかもイーサリアムの固有名詞を出して言及していたのは興味深かった。
毎年このブログでブロックチェーンについて触れているが、いろんな問題も抱えていてまだ広く世に出てきていない為、その存在を知る人は多くはないだろう。
だが近い将来、社会のシステムに組み込まれる先鋭的な技術になる可能性は大いにあると思っている。
個人的には将来デジタル通貨の存在は避けては通れないと思っている。
当時オードリー・タンがAppleと結んでいた契約では賃金が時給1ビットコイン(当時のレートが5.6万円、2020年12月31日現在295万円)で支払われていたという逸話があり、噂が本当なら彼女には鮮明に未来が見えていたのだろう。

本のなかでディープラーニング(深層学習)という言葉が出てくるが、皆さん聞いたことがあるだろうか?
人間の力を借りなくてもコンピュータが自動的に大量のデータからそのデータの特徴を抽出し学習してくれる技術のことらしい。
ディープラーニングという言葉は聞いた事があったが、この本を読んでどんな技術か分かった時に、率直に技術の進歩が凄いところまできてるな~と感じた。
ディープラーニングの進歩によりAI(人工知能)が急速な発展をしていて様々な技術分野に応用されており、画像認識・自動音声・医療・自動運転等もこの技術が深く関わっているようだ。
これからのウィズコロナまたはアフターコロナに合致した技術で、今一番注目されているといっても過言ではないようだ。

今後前途の技術がさらに進歩して、自動運転が主流になっている未来が訪れるとするなら、いろんなものが移動式になる可能性があると思っている。
移動式のコンビニ・薬局・飲食店・アパレル・マッサージ・美容室等の様々な業種が、さらには僕には思いもつかない新しいサービスが始まる事だろう。
現在お客さんを待つ体制の商売は、店側が顧客の所へ向かうサービスに代わっていき、移動式のサービスがメインになる時代が訪れるかもしれない。

僕はこの仕事を始める時(15年前)に10年後どうなっているかをイメージして自信を持ってやり始めた。
インターネットのマーケットが絶対に大きくなると思ってWeb上での商売を始めたが、まさかネット販売がここまでの巨大なマーケットになるとは思っていなかった。
15年前に大阪の6畳1Rのマンションに殴り書きして壁に貼っていた紙を今でも持っているが、改めて見るとかなり笑えてくる。
なんて書いてあったかと言うと「ネットで食っていく!」と「自分を律する!」だ。笑
未来をイメージするのは本当に難しく、自分の思い通りにいかない事が殆どだと思うが、想像するのは楽しくて何かしら当たっているとかなりの自信にもなる。

とてつもないスピードで進化し続けている超デジタル社会をどう生きていくかは自分次第。
アナログ10:0デジタルの人もいればその逆もいる。
この割合はグラデーションで、どの位置にいる人も何の問題もなく普通に生活はしていける。
要は自分のスタイルがどの辺りに位置するのかだけなのだと思う。
そこを客観視出来て自分を把握して生きていくと、いろんな事に惑わされずに楽に生きていけるのではないかと最近思ってきた。

僕は将来、空気が綺麗な土地で自分の思い描いた家を建て、超デジタルな生活を送りたいという思いがある。笑
おそらく人生の半分を超えたので、残りの人生は自分のライフスタイルを確立しながら悔いなく生きていきたい。

今年は大変な年でしたが、シェアブックスをご利用して頂いた皆様、本当に有難うございました。
2021年も日々精進して頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願い致します!

【未来についてわかっている唯一のことは、今とは違うということだ】ピーター・ドラッカー

12020年大晦日、コロナ禍の憂鬱な日々を吹き飛ばすかのような見事な快晴でした
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