(2015.12.01 晴れ)
シェアブックスを開業して8年。
初年度から年間3.4回は利用してもらっている、シェアブックス断トツのリピーターの方がいる。
出版関係や本に興味がある人なら誰もが知っている芥川賞作家の有名な先生だ。
実際は奥様から依頼が来て、奥様立会いの元、本を引き取って行くので奥様に気に入ってもらえて長く使って頂いているのだと思う。
買取額はどんなお客様でも変わりなく同じ相場で査定しているが、この先生からの依頼だけは特別な相場でやらせて頂いている。
「そんなお客次第で査定額が変わるようなところに売れるかー」と思っている人もいるかもしれないが、これは唯一の例外で話を聞いてもらえれば納得して頂けると思う。
出版会社や著者が新しく書いた本を先生に読んで貰う為に謹呈された本を売って頂けるので、発売されて間もない本や中にはまだ発売されていない本も紛れている事がある。
しかも一読しかしていないので、ほぼ新品の状態だ。
そのような本の買取は他にはない。
それが3ヶ月に1回位のペースで毎回150冊程あり、8年間も継続して利用してもらっているのだから、うちも超VIP待遇で買取りしているのは納得して頂けると思う。
おそらく書評やアドバイスを貰う為に先生に謹呈しているのだと思うが、定期的に多くの本が贈られてくるのだろう。
奥様から依頼が入ったら、よほど忙しくない限りその日のうちに取りに行く事にしている。
奥様は本当に気品があって綺麗な方で、毎回優しい言葉をかけてくれる。
査定額を伝えて、一度も反対された事はないどころか、渋られた事すらない。
毎回、上品かつ穏やかな口調で快く了承して貰える。
本当に気持ちのいい方だ。
初めて買取が入った時に少しだけブログに書いたが、それ以降は先生側の事情もあるだろうし控えてきた。
ここのブログを見ている事はおそらくないが、感謝の気持ちを一度載せたかったので今回書かせてもらった。
先生、奥様、本当にいつも有難うございます。
スタッフ一同心より感謝しております。
これからも末永くお付き合い頂ければ幸いです。
さて、今回の題名にもなっている遺品整理編を。
出張買取り持ち帰り査定の依頼が入ったので台東区の上野へと向かった。
電話ではDVDが1000点程と聞いていたが、いざ行ってみると1000以上は軽くあるように見えた。
8畳位の部屋の壁棚にはぎっしりとDVDが入っている。
逆側の壁には平積みされたDVDが天井まで届きそうな勢いで置いてあり、床には乱雑に散らばっているDVDで埋め尽くされていた。