(2015.04.30 曇り)
新品のCDを4000枚程買取って欲しいと、大きそうな会社から電話がかかってきた。
話を聞くと、どうやら4000枚全て同商品のようだ。
その商品は、宇徳敬子の『Happy Way / Destiny ~キセキの輝き~ Single, Maxi』
電話で話しながらパソコンを操作し、頭の中で計算する。
まず市場価格を調べる。Amazonで新品が1285円。
次に発売年月日を。2014年/1/29 1年3ヶ月前の発売だ。
そしてランキングに目をやると143,890位。
CDの14万位は決して販売スピードが速いとはいえない。
僕の頭での計算は限界の様なので、電卓に手を伸ばして大体の利益を計算し、10秒程考えた。
僕の出した答えは、、NO。
丁寧にお断りすると、間髪入れずに驚きの言葉が返ってきた。
依頼主「それでは、引き取りはやってもらえますか?」
僕 「え?引き取りですか?4000枚を全て無料でですか?」
思わぬ返答に自分でも焦っているのが分かる。
依頼主「はい、これから他社にも電話して買い取りが無理なようでしたら御社に引き取りをお願いしたいと思います」
僕はとまどいながらも「無料での引き取りでよければ、お受け致します」と答え電話を切った。
30分後に電話がかかってきて、引き取りの予約が決まった。
引き取り当日。千代田区にある会社に向かい、アロマの香りが漂っている受付で担当者と名刺交換をする。医療関連の電子化やマーケティング業務の会社のようだ。
会社とCDの関連性が分からないまま倉庫に向かうと、ダンボールが山積みされている一角に案内された。
1箱120枚入っているダンボールが40箱。合計4800枚。
台車2台を駆使し、2往復で運び終えた。
会社に戻り、引き取ってきた箱を開けてCDを眺めていると、なんだか4800枚を完売させる自信がなくなってきた。
仕入れ値は0円だから赤字になる事はないが、3日で1枚売れたとしても40年かかる・・・
1枚づつの販売は現実的ではない。
おそらく、業者相手に100枚単位でオークションに出すか、買取手がいるならそのまま別業者に流す事になるだろう。
とりあえず曲を聞いてみた。
う~ん、まあ、好みはあるから・・・人それぞれだと思う。
僕はいい曲だと思いたい。