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シェアブックス スタッフが送るたわいもない日記
  • 2009.05.06 雨

    出張買取記 世田谷老人編

声を聞いた感じ、80歳位と思われるご老人から一本の電話がかかってきた。

老人   「東京都の世田谷区ですけど、本の買取をお願いしたいのですが」
スタッフ 「有難うございます。どういった本をどの位売ってもらえますか?」
老人   「医学書が15冊と専門書が15冊、あと単行本など合わせると50冊位はあると思います」   スタッフ 「分かりました。それでは明日伺いますので」

翌日行ってみると、ご老人が玄関で出迎えてくれていた。
挨拶も程々に部屋へ通されると、そこには1000冊以上は軽くあるであろう
本達がずらりと並んでいる。
ご老人 「これ全部持っていって下さい」
「えぇぇ~~~~~」と出そうになった声を押し込め、
僕は冷静に 「これ全部ですか?50冊程と聞いていたのですが・・・」
ご老人は笑顔で 「結構ありましたね」と一言。
50冊と聞いていたので、車も普通車で行っており、とても全部詰めそうにない。
しかも経年劣化が激しく、ぱっと見た目、僕らが買取れそうな本は見当たらない。
普段はこういうケースはお断りしているので、断りの旨を伝えると、
ご老人は静かに身の上話しを始めた。
話によると、ご老人は90歳間近の元眼科医。
奥さんが腰を悪くしたため、去年までやっていた眼科医を閉業して、
奥さんの介護をしているとの事。
とにかく片付けたいが、ご老人自身も足が悪く、
重量のある医学書の片付けは厳しく、やっとの思いで、
慣れないインターネットで調べて依頼したとの事。
以上の事を聞いて、「ああそうですか」と帰るわけにもいかず、
車に積めるだけ積んで帰る事に。
作業も半ばにさしかかった頃、ご老人が、実は奥の部屋と2階にも本があると赤裸々に告白。
見に行ってみると、科学・テクノロジー・ 文学・評論
といった本が500冊程待ち構えていた。
物はいいのだが、とにかく経年劣化が激しく、すべて当社の買取基準から外れている。
車に詰めるだけ積んでも、半分以上は残ってしまうと伝えると、ご老人は
「どうにかならないでしょうか?」と子犬の様な表情で懇願してくる。
出張買取に来た僕達は、近所の何件かの本屋さんに出張買取を依頼してみる事に。
状況を伝えると、忙しいとか有料でいいなら持って行くとかで、見事に全て断られた。
意を決して大型店に買取依頼の電話をしてみる。
本の数と状態、依頼主が高齢である事を伝えると、当然の様に快く承諾してくれた。
おおー何て素晴らしい。
さすが本屋の王様、いや神様、いやいやブックオフ様。
こんな感じで今日もいろんな事を経験し、学び、帰路につく買取班であった。

店長の一言 = 状態が良ければ、確実に大型店より当店の方が高く買取ります(^∇^)

\'ココ\' 
ココ

\'ノノ\'
ノノ

\'ココ&ノノ\'
ココノノ
時は確実に流れています

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